厚生労働省の助成金は、毎年4月に大きな改廃があります。
2023年度には、生産性要件が廃止されるほか
電子申請に対応した助成金の拡大があります。
比較的よく利用されている助成金について
ポイントをまとめました。
◆生産性要件の廃止
1 生産性要件の廃止について
2023年3月31日に生産性要件が廃止されました。
生産性要件とは、企業における生産性向上の取り組みを
支援するために、対象となる助成金を利用し、要件を満たせば
助成額または助成率がアップされる制度です。
比較的利用されているキャリアアップ助成金の
正社員コースなども対象になっています。
2 賃金要件、資格等手当要件について
生産性要件の廃止により、企業の賃金加算の実施を支援するために
「賃金要件、資格手当等要件」という新しい要件が設けられました。
対象となる助成金は限られていますが、
この要件を満たす賃金アップを行った事業主に対して
助成額の増額または助成率がアップされます。
人材開発支援助成金の記事に詳細を記載しますが
他にも人材確保等支援助成金などがありますので、
助成金をすすめるときには確認をしてください。
◆「雇用関係助成金ポータルサイト」開設
2023年4月3日に厚生労働省の「雇用関係助成金ポータル」サイトが
開設され、助成金の電子申請の拡大が行われました。
今後は、従来の助成金に加えキャリアアップ助成金などの
他の助成金でも電子申請ができるようになります。
雇用関係助成金ポータルサイトから電子申請を行うには、
行政サービスにアクセスできる認証システム
「GビズID」のアカウントが必要になります。
社会保険労務士が企業の助成金を代行し電子申請するときも、
企業の「GビズID」のアカウントが必要になります。
なお、助成金によって電子申請受付システムが異なりますので
以下の表を参考にしてください。
【電子申請一覧】
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